たいしたことがないようでも、12~24時間後になって意識障害を起こすこともあります。歩けても歩かせず、とにかく安静にします。頭を少し高くして寝かせ、氷枕や氷のうで頭を冷やします。
頭の強打は、そのときは何でもなくても、しばらくして急変することがあるので注意しましょう。意識障害やけいれん、嘔吐があったら、その応急手当てをして、なるべく早く脳神経外科の医師の診察を受けてください。
危険な症状
次のような症状が出たら、すぐ病院へ。運搬は絶対静かに!
頭痛、吐き気、嘔吐、けいれん、ひきつけを起こす、耳鼻口から血や液体が出る、意識不明、手足がしびれる、顔色が蒼白でショック症状がある、左右の目の瞳の大きさが違う
参考)頭の損傷
- こぶ
脳の損傷はほとんどない - 脳しんとう
数分間、意識を失うがすぐ回復する - 頭蓋内出血
意識がぼんやりしてくる危険がある - 脳挫傷
昏睡状態で死亡する危険が大きい
※ここでご紹介した応急手当ては、あくまでも初期対応の1つで、手当てのすべてではありません。