症状と原因
腹痛を起こす主な病気には、次のようなものがあります。
虫垂炎
吐き気や嘔吐をともなって痛みが激しくなる
急性胃炎
嘔吐や下痢がある
急性腸炎
ひどい下痢をともない、激痛がある
急性膵炎
発熱や嘔吐、ショック症状
胃・十二脂腸潰瘍のせん孔
発熱、吐き気、激痛、顔面蒼白
尿路結石
激痛で血尿がある
腸閉塞(腸捻転)
突然の激痛で嘔吐し、ガスが出なくなる
急性胆のう炎
肋骨下部に鈍痛、発熱、黄だんがある
胆石症
激痛や発熱、黄だんがある
子宮外妊娠破裂
ショック症状
応急手当て
まず着ているものをゆるめ、ベルトなどもはずし、お腹を楽にして安静にしてください。仰向けに寝てひざを高くして曲げ、下に当てものをし腹圧をかけないようにすると、痛みが和らぐこともあります。
子どもが「ポンポンが痛い」といっても、肺炎だったり、ヘルニアだったりしますから、注意が必要です。食事をさせたり、温めたり、勝手に判断して薬を飲ませたりしないように。
単に腹痛といってもさまざまな病気があり、なかには早く手術しなければならない場合もあります。原因に心あたりはないか、突然痛みだしたか、熱があるか、ショック症状があるかなどを観察して、医師の診察を受けてください。そのときには、どのあたりがどんな痛みなのか、食べた物、吐いた物、痛みがどれくらい続いているのか、全身の症状を医師に告げましょう。
※ここでご紹介した応急手当ては、あくまでも初期対応の1つで、手当てのすべてではありません。