キキョウ
9月(長月)
にきび体質を改善
山上憶良が万葉集で、秋の七草の"あさがおの花"と詠んだのが、このキキョウであるといわれています。
地方によって"ありのひふき""おかととき"などさまざまに呼ばれましたが、『枕草子』と『源氏物語』で、漢字の桔梗の音読からくるキキョウという名が定着しました。
生薬としては根を細かく切って日干しにし、煎じたものをうがいしながら飲みます。
漢方では排膿去痰薬として、痰をともなう咳や、扁桃腺炎などののどの痛みに処方されます。
また、にきびやおできのできやすい体質を、改善する作用もあるといわれています。