フジ
5月(皐月)
樹皮の「藤こぶ」に注目
本州、四国、九州の山地に生える日本特産の落葉性つる植物。マメ科。フジのつるは右巻きですが、関西以西に多いヤマフジは左巻きです。
つるは丈夫なため、昔から吊り橋などの構築物のほか、縄の代用として使われました。
また、樹皮は細かく割いて着物や漁網にも利用されてきました。
民間では、藤こぶという樹皮にできるこぶの部分と、種子を日干しにしたものが薬用にされてきました。
藤こぶは口内炎や制がんに、種子は下痢止めなどに効果があるといわれています。