薬草の花

ショウブ

5月(皐月)

葉や根は菖蒲湯に

日本各地に自生する多年生草本。葉には芳香があり、初夏に円柱状をした黄緑色の花穂に、小さな花が密集して咲きます。

葉の形が剣に似ており、名前も「尚武」に通じることから、男子の健やかな成長を願って、端午の節句には葉を束ねて軒に掛けたり、葉や根を湯に入れて入浴(菖蒲湯)する習慣がいまでも続いています。

根茎は太く横に伸び、ひげ根があります。これを掘り取り、水洗いをしてひげ根を除き、日干しにしたものを菖蒲根といい、薬用とします。
刻んだ菖蒲根を布袋に入れ、適当量の水で煮立て、その液を袋ごと湯船に入れて入浴すると、神経痛やリウマチなどに効果があるとされています。

なお、花ショウブはショウブとは全く別の植物です。

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