ケイトウ
11月(霜月)
下血や下痢止めになる赤い花
ヒユ科の一年草。帯がうねって巻かれたような花が特徴です。花の姿が鶏のとさかに似ていることから、ケイトウ(鶏頭)の名がついたとされます。
原産地はインド、あるいは熱帯アジアといわれますが、はっきりしません。
日本でもかなり古くから栽培されていて、『万葉集』にもカラアイ(韓藍)の名で詠われています。
日本では鑑賞用ですが、中国などでは生薬として、開花の最盛期に花穂の部分を切り取り、日干しにしたものを用います。
収斂作用があるとされ、煎じたものは内服で、下血や痔出血などに効くといわれます。
また、花穂を粉末にしたものは、空腹時に服用すると下痢止めに効果があるとされています。