薬草の花

サフラン

11月(霜月)

香辛料として有名な婦人の高貴薬

秋になると、松葉に似た若葉とともに、芳香ある紫色の花を咲かせます。
地中海沿岸に原生し、ヨーロッパでは古くからなじみ深い植物。ギリシャ神話に登場するほどです。

日本に渡来したのは、明治より少し前のこと。本格的な栽培は明治20年頃からです。
フランス料理の魚介類スープ「ブイヤベース」の香辛料に使われていることは、日本でもよく知られています。

生薬にはめしべを乾燥させて使い、鎮静、通経、芳香薬に用いられます。
ただし、めしべ600本から生薬は5gしかとれません。そのため非常に高価で、婦人薬などに配合されています。

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