薬草の花

イカリソウ

4月(卯月)

強壮剤のほか、糖尿病にも

新緑の頃、山の斜面や林のなかで淡紫紅色の花が咲きます。花の形が錨(イカリ)に似ているので、イカリソウと呼ばれています。

中国で16世紀後半に生薬について書かれた『本草綱目』という本には、イカリソウの漢名である『淫羊カク』について、催淫の効ありと書かれています。
薬用としては、全草を強壮強精剤として陰萎、神経衰弱、健忘症に使いますが、最近はむしろ糖尿病、循環器系に効果があるとされて、多糖に免疫賦活作用のあることもわかってきました。

イカリソウエキスが配合された中年からの強壮剤にも使われています。

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